未来を構想する Democracy 2.0、現在を観測する PMI政治意識調査・PMI Democracy Index、そして両者を往復する PMI Observations。構想なき観測は現状追認に、観測なき構想は空想に帰着します。相互に参照されることで、はじめて「参照点」としての知的生産が成立します。
未来を構想する
Democracy 2.0
民主主義をめぐる諸問題を乗り越え、より包摂的な民主主義体制を構想し、実装するプロジェクト。既存の民主主義を置き換えるのではなく、代表制民主主義という基本設計を維持しながら、その周辺の制度と技術を更新する企図です。現時点では、次の4つの軸を作業仮説として掲げています。
- 代表と参加の再設計 — 選挙以外の参加回路(無作為抽出による市民会議、請願・陳情、参加型予算など)の制度化を検討する
- 熟議とテクノロジー — デジタル技術がどのような設計条件のもとで熟議を補強しうるかを特定する
- 実装能力 — 構想と実装の分離という困難に対し、実装可能性を構想の段階に組み込む
- 情報環境 — 共有された事実の基盤(ジャーナリズムの持続可能性、情報流通の構造、生成AIの影響)を民主主義の内部問題として扱う
これら4つの軸を貫く視点として、世代間の公正を置いています。
現在を観測する
PMI政治意識調査
2023年より継続的に実施している、政治意識に関する調査。支持政党や政治的立場だけでなく、その時々の争点への意見、民主主義そのものへの考え方や現状認識も問い、争点の背後にある政治意識の構造と、その時系列的な変化を捉えます。同一の設問を反復して問う継続性こそが、この調査の中核的な価値です。市民社会と政治意識の変化を計測する「風見鶏」として、Democracy 2.0 の構想に経験的な制約条件を提供します。
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現在を観測する
PMI Democracy Index
世界各国の民主主義の状況を指標化し、可視化するプロジェクト(World Democracy Index)。EIU方式をベースに、体制類型を5段階で類型化するなど、民主主義の「現在地」を定点的に測定します。Democracy 2.0 の構想を、国際的な比較の座標のうえに位置づけるための基盤となります。
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構想と観測を往復する
PMI Observations
不定期で公開する、エッセイ形式の論考。半年に一度のレポートだけでは捉えきれない社会の変化に対し、次の2つの機能を担います。第1に、調査と構想のあいだにある観察を、完成を待たずに——暫定性を明示したうえで——流通させること。第2に、誰が書き、何を主張しているのかを明らかにした、規範的な立場を明示する論考として提出することです。
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