本日、PMI ThinkTankは、ポジションペーパー「ThinkTank with Media―ナラティブの時代に、シンクタンクは何を担うのか―」を公開しました。あわせて、webサイトの全面リニューアルを行いました。
2010年代の日本社会を動かしていたのは、下からの声でした。その声を上げていた人たちの多くが、いまは制度や組織を動かす側にいます。担い手が入れ替わった一方で、社会の輪郭を決めているのは、事実の集積そのものよりも、それをどう語るかという語り口と、語る人の存在になりました。
その語り手として力を持っているのは、メディアが調査研究の機能を取り込んだ主体です。私たちはこれを「Media with ThinkTank」と呼び、今回のペーパーでは、いま欠けているのはその反対側、つまり調査研究を土台に据えたうえで自ら語る「ThinkTank with Media」だと論じました。空白があると指摘したなら、その空白を自分で埋めにいく以外にありません。今回のwebサイトリニューアルは、そのための更新です。
新しいwebサイトでは、「社会の現実を見つめ、次の時代の社会思想を構想する」というミッションを最初に掲げました。研究成果とプロジェクトは一覧から辿れる構成に改め、これまで外部のプラットフォームに置いてきた記事も本サイトへ移しています。私たちが何を考え、何を積み上げてきたのかを、一箇所で読めるようにするためです。
語る主体であり続けるには、語る中身を切らさないことが条件になります。今後は「Democracy 2.0」構想を中期的な研究テーマとして継続し、2023年から続けている「PMI政治意識調査」を年2回、エッセイ形式の論考「PMI Observations」を月1回のペースで公開していきます。公表物には原則として執筆者名を明記します。誰が考えたことなのかを引き受けないまま語ることは、私たちの立場と矛盾するからです。体制面では、リサーチ・フェロー制度とVisiting Researcher制度を設け、外部の研究者との協働によって調査研究の質を担保します。
ペーパーは、私たちが何を担うかについての宣言です。それが果たされているかどうかは、これから本サイトに積み上がるものが答えることになります。引き続きPMI ThinkTankをよろしくお願いいたします。